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2012年3月11日 - 2012年3月17日

2012年3月12日 (月)

アパラチアン・トレイルを歩く人たち

何気なしにテレビに目を向けたら、トレッキング姿の外人が映っていたので、気になって見
ることにした。

北米大西洋側内陸部に南北に伸びるアパラチア山脈(ジョージア州~ペンシルベニア州)
に自然歩道が通っていて、その距離3,500Kmを半年間かけて歩きとおす人たちが増え
ているという。

ある人は自分の人生を見つめなおそうとして・・・、友人と二人で歩く女性は自分の適性に
合った職業を考えるために・・・、少年刑務所収監中の少年たちは刑期の終わりの課題とし
て・・・このトレイルを続けている。

56歳の男性は裸足でトレイルを続けていた。ベトナム戦争に従軍した数人の友人たちは
戦地で命を失ったが、自分は軍で事務仕事を命ぜられたため出征することなく、戦後、生
き延びることになった。そのことで30年間も罪責感に悩まされてきた。

その罪責感が重苦しかった。ようやくベトナム戦争帰還兵の心のケア対策を政府に訴える
運動を始めたのだという。

彼は自分の心の底に、自分の弱さへの畏れがある事に気がついた。彼は幼年期から、父
親に強い人間になるようにしつけられてきた。戦争に従軍できなかったことで父親へのコン
プレックスが増幅したのだと思い至った。

彼は父親に会いに行き、自分が帰還兵の心のケア運動を始めたことを説明した。そのと
き、父親は息子に、自分も戦争に従軍していたときに恐怖心でいっぱいだったことを告白し
た。そして二人は和解したのだという。

アメリカ人には陽気な人が多いと思っていたが、この人たちのようにまじめで、ストレスを
日本人のようにまともに受け止める人もいることを知った。しかも、彼はストイックにも裸足
で歩きとおした。まるで修行者のように。

(BSプレミアムの名作選で、後で知ったが2007年に放送されたものの再放送だった。)

失いかけた自分を取り戻そうとして自然の中を歩き続ける彼らの姿には心惹かれるものが
ある。自分が山歩きをしている最中には何を思ったりしたっけ。今年も少し遠くの山へ行こ
う。

2012年3月11日 (日)

あれから一年たった

一年前と同じように寒く、時折雪が降った。
テレビが映す被災地でも、雪が舞っていた。

被災した人たちは、この一年、私には想像できないような悲嘆を味わい、避難施設や仮設住
宅などで生活の再建のため日々、辛苦を舐めて来たのだろうと思う。

地域への貢献や恩返しを口にする若者たちや産業の復興に力強く立ち向かう大人たちの姿
には、尊いものを感じる。

テレビに映る子供たちは、悲しみやショックを耐えているのだと思うが、その明るく健気な姿は
印象に強く残っている。

それにしても福島・・・。放射線物質の除染が早く済んで、再び安心して暮らせる日が早く来て
ほしい。

政府とりわけ原子力安全保安院や東京電力の発する言葉(情報)が、彼ら自身によってあま
りにも軽々しく覆されたり、後になってある事実が隠ぺいされていたことが分かるなどのこと
があった。疑心暗鬼や風評被害など無用な混乱を生んだのも、彼らの言葉が原因だったこと
を思う。

皆、信頼したいと思っているのだと思う。確実に信頼できる言葉を求めているのではないかと
思う。

さまざまな人の熱意が、その資格や技術、特技などを通じて、被災地に出かけたり被災地と
連携するなどして、被災者を力づけ、具体的な支援に当たっていると聞く。百万円以上もの自
費をボランティア活動を続けるためにつぎ込んだ人もいるという。皆、大したものだと思う。

昨年7月に、ボランティアバスに乗って、釜石市唐仁の小学校付近に出かけ、散乱物の収
集・分別を行った。あの地は今どうなっているだろうか。いつか三陸や宮城沿岸方面がどうな
っているか見に行きたい。

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