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2014年3月30日 - 2014年4月5日

2014年3月30日 (日)

残雪の鞍掛山

 3月29日、相の沢キャンプ場駐車場への東側入口は雪で閉ざされ、西口
から入った。泥を踏んで登るところもあろうかと思ってゴム長にしたが、初め
から雪道だった。この山は昨年11月に来たのが最初だが、その時の記憶か
らして雪道をショートカットすることもなく、普通に登ってゆく。トレースは窪ん
だりせず、ただ踏み固められた状態なので歩きやすい。もっとも外せば足が
埋まってしまうが。

 葉を落としたナラやカラマツの林の中は明るい。下山者でリュックも何も背
負っていない人もいる。何のトラブルもなく東側の展望ポイントに出て、尾根
道を行く。11時前に山頂(897m)に着いた。

 山頂に立つ標柱の柱部分は雪に埋まっていて、表示板が雪面に顔を出し
ていた。昨年も感じたことだが、たいがいの人は、間近に迫った岩手山を見
ると、ここで長居することもなく帰ってゆく。お昼時間でないこともあるかもし
れない。秋田の中岳なら、雪面に敷物を敷いてしばし、何か食べるなりして
ひと時を過ごす人が多いように思うが、ここでは岩手山を見るとそれで満足
して下りてゆくようだ。盛岡からだと、下山後に帰宅してからも一仕事できる
くらいのものだから、その口かもしれない。

 あたりを見つつ、スケッチブックを開いた。山頂雪面の丸い輪郭線のすぐ向
こうに広葉樹の群れが上の方だけ見える。その向こうに岩手山の山体があ
る。その遠近がわかるように描くのが難しい。使った色は空と、残雪からあら
わになった岩や地肌の色、枯れ木の色。そんなものだ。

 登山者の姿が描ければ、リュックや衣服の黄や青の色が画面にワンポイン
トの彩りを与えられるはずだ。しかし、人の姿は描いたことがない。筆を加え
ることで折角書いたものが台無しになってはまずい、そんなことで、人のいな
い寂しい山頂になってしまった。

 下山はもと来た道をそのままたどる。十人以上の登りの人とすれ違った。木
々の間から岩手山を見ると、その上方は、もうガスに隠れ始めていた。

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