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2014年9月14日 - 2014年9月20日

2014年9月17日 (水)

蝶ケ岳~常念岳を縦走した(3)

■準備
 今回ザックに入れた食糧(行動食)は次のとおり。
   おにぎり     3個
   カレーパン    1個
   マーガリン入りロールパン(4個入り)
   ドライフルーツ(マンゴー)
 
   飴
 
 
   ビーフジャーキー
   ポカリスエット  1本(500cc。蝶ケ岳ヒュッテで1本買い足した)
   水         600cc(蝶ケ岳ヒュッテで400cc程補充した)
  意外によかったのはマーガリン入りロールパンで、大きさが手ごろで、噛み
 ごたえもあった。今回初めて持参したが、これからの山歩きの仲間に入れて
 やろう。手を付けずに最後まで残ったのはおにぎり1個だった。

 衣類は・・・
 
 
 
   登りに・・・中厚ズボン、薄手カッターシャツ
   山頂で・・・半袖Tシャツ、長袖ダウンジャケットを重ね着
   夕方山小屋の外で・・・長袖下着、下着の下着(半袖)、長袖フリース、タ
                 イツ。(これにダウンジャケットを重ね着)
 
   夜布団の中で・・・ズボン、長袖下着、下着の下着。フリースは途中で脱い
              だ。
   雨具は上下持参したが使わなかった。

■帰宅後
   帰宅後、新聞で遭難事故があったことを知った。私が下山した日、槍ヶ岳の
 南にある南岳で滑落死亡事故、翌日には西穂高岳でも滑落死亡事故。前穂
 高岳でも遭難事故があった。原因は書かれていない。私に照らしていえば、巨
 岩が重なる下山ルートでは神経を使った。少しでも気を許せば体のバランスを
 崩してケガをしかねない岩場だった。これからも注意を怠らず山歩きを続けよう。
 

蝶ケ岳~常念岳を縦走した(2)

■山小屋で
 夕食は5時半から。右隣の人に声をかけると、長野市内の人でやはり三股か
ら登って来たという。長野というので、名だたる山が近くに幾つもあって羨まし
いですよ、というと、まあそうかもですね、とのこと。

 彼が先にご飯を済ませて席を立ってから、左の人が声をかけてきた。秋田か
らですか、うらやましい、という。えっ何故、という顔をすると、山多いでしょうと
いう。自分は茨城ですが、山といっても筑波山くらいです。私が、でも栃木や群
馬の山が近いじゃないですかというと、「住んでるところが太平洋に突き出てい
る銚子の近くですから、出てくるのに時間食うんですよ」という。ああ、そういう
ことか、と少し納得。でもやっぱりアルプス方面に出るには茨城からの方が断
然近いはず。ただ、山の多い秋田を(外交辞令だけではなく)羨ましいと思う山
好きの人もいるんだと気が付いて、正直にやついてしまった。

■常念岳へ
 5時半朝食。6時出発。

 (↓ご来光が蝶ケ岳山体に当たり、影が穂高連峰に映る)
Memo0130

(方位盤でご来光を待つ人たち)

P1030365

(↓富士山)
Memo0136


(↓方位盤と槍ヶ岳)
Memo0133

(↓これから向かう常念岳、右に切れ落ちている肩が前常念岳)
P1030359_2

(↓山々と雲海)
P1030368


 小屋に残ってゆっくりする人、三股に下山する人、穂高の足元を流れる梓川
方面に下る人、みな三々五々散ってゆく。普段ならまだ朝食前の時間帯なの
に、もうザックを背負っている。山小屋の賑わいから抜け出て、晴れて乾燥し
た高地を行くこの山歩きがたまらなくいい。先を行く人も、後ろから来る人もず
いぶん遠い。時間はたっぷりある。

 横尾分岐を過ぎ、いくつかのピークを踏み、鞍部に下り、登り返してピークを
越え、再び鞍部に下る。そしてようやく常念岳を見上げるポイントに着いた。
いつの間にか静岡から来たという人と一緒に歩いていた。コケモモの赤い実
を摘んでは口に入れている。栄養分があって結構バテないんですよ、という。
酸っぱい。なるほどな、ミネラル分を含んでいる感じだ。

(↓最低鞍部手前のピークから見た常念岳)
P1030373

(↓岩石の重なるルート)
P1030375

P1030377

(↓常念岳山頂)
P1030378


 最低鞍部から岩場をこなして登る。先ほどの最低鞍部もその手前の小ピー
クもはるか下になる。ガスが流れてくる。そして10時45分常念岳山頂(標高
2,857m)に着いた。20人ほどが写真を撮ったり、食べたりしていた。向こう
に槍ヶ岳が見えた。
(↓ダレだ)
P1030380


■三股へ下山
 
 静岡の人と握手をして別れた。こっちは空腹をいやさないと落ち着かない。
山頂から常念小屋と三股との分岐を通過。若い数人が道標のところで話して
いる。韓国語のようだ。

 これから前常念岳に向かう。これから先、白っぽい巨岩が折り重なったとこ
ろがルートになっていた。足の置場を確かめながら進む。岩が平になってい
ることは少なく、たいがいは岩の角張ったところや斜めになったところが上を
向いているのですこぶる歩きづらい。時折、ガスの中から姿を現す登山者は、
結構な重さと思われるザックをしょってくる。三股から登ってきた人たちだ。
(↓常念岳から三股への下山ルート)
P1030383_2


 11時40分前常念岳。この先徐々に下への傾斜がついてくる。白い巨岩の
連なるルートがまだまだ続く。上を目指す男性と言葉を交わす。8時半ころ三
股を出発したので大分遅いんですよ、なにせ駐車場が満杯で車を置けなかっ
たので、いったん街中に引き返してタクシーで駐車場に着いてからの出発でし
た、という。連休が始まる前に車を置けたこちらはラッキーだった。

 12時半過ぎ、ようやく安曇野市街が遠望できるポイントに来た。なにかホッと
する。これからコメツガの森の中をジグザグに下っていく。そのうち、いつこのく
だりが終わるのか、早く終わってほしいというまさにそんな気持ちだけの3時間
だった。

 そんな長い長い下りが終わって登山口に着いたのは15時20分だった。三
股から常念岳を目指さないでよかった。樹林帯の道の長さ、岩場のコースの
長さを下ってきた今振り返ると、それが実感だった。三股の分岐にあった看板
をみてなるほどと実感した。そこを登りに選べばおそらく途中でバテてしまって
いただろう。

P1030387




 

蝶ケ岳・常念岳を縦走した(1)

 広島市の豪雨による同時多発的な土砂災害、デング熱、従軍慰安婦や福
島原発関連で朝日新聞が誤報だったと謝罪、大阪でも豪雨、北海道でも豪
雨、極めて危険な状況。そんな中で毎日天気予報を見、雨には当たらないだ
ろうと確信して、出発の日を決めた。行く先は、これも迷いに迷った挙句、蝶
ケ岳~常念岳の縦走にした。穂高も雲の平も来年にまわそう。

 この縦走は何がよいか。ガイドブックによると穂高連峰と槍ヶ岳を真向いか
ら展望することのできるコースだと紹介されている。

■三股~蝶ケ岳

 快晴の朝になった。登山口は安曇野市街地から20分ほど林道を奥に入っ
た三股駐車場からさらに徒歩20分先にある。登山口(標高1,350m)に登
山届を出す際にこれも迷ったことだが、常念岳から蝶ケ岳縦走ではなく蝶ケ
岳から常念岳への縦走とした。前者は常念小屋に入るまでかなり時間と体
力を消費しそうだから。そしてこの判断はちょっとしたことではあったが、自分
の体力を勘案すれば結果的にいい選択をしたと安堵すべきものだった。

 
 意外だったのは登山口に「クマ出没注意」の看板があったこと。昨日、上高
地にクマを目撃したという情報があったことを思うと、不思議でもない。ただ、
今登っている道は針葉樹コメツガの山中であり、クマにとってエサになるよう
なものはないはず。そう思うことにした。クマ除けの鈴は気がつくと振り子の
錘の部分が抜け落ちてしまっていて、全く鳴らない。

 コメツガの樹林の中の道は登り一方で、平坦なところはほとんどなかった。
山地図のコースタイムによると登山口から山頂までは4時間半。14時には山
頂に着けるはず。(下は「ゴジラの木」)

Memo0124

P1030321


 路はよく整備されていて、木を組んでつくられた階段も気持ちがいい。何
人かを抜いて登る。トリカブトの多い山だ。ガスが流れていく。山頂が気が
かりだ。着いたら晴れていた、なんていうことになればいいが。今記憶にあ
るのはそんなことばかりで、ほかのことはほとんど覚えていない。単調な登
りのせいだろうか。

 樹林が低くなり、灌木類が多くなってきた。ベンチのあるところを通過して
間もなく青空の下に飛び出た。すぐに大滝山分岐の標柱があり、もうそこか
らは足取りも軽くなる。青空と草地の丸い地平線から人の頭が現れ、下りて
くる。もうすぐだよおッと教えてくれる。

 テント場の中を通過するとすぐに、おおっ、これかっとばかりに壁のように
立ちはだかる穂高連峰があった。目を右に左にやる。傍らにいた人と地図
を見ながら山座同定する。右方の槍ヶ岳以外は地図を見ないと分からない。
大喰岳、中岳、南岳、北穂、涸沢岳、奥穂、西穂。向こうに焼岳、その左奥
に乗鞍。手前に屏風の頭、前穂、明神岳・・・というところか。やはり写真で
見るのとは迫力が違う。

 白っぽい涸沢カールが手の平を少し窪ませたような形で立っている。あそ
こを奥穂に登ってゆくのか。まるで壁が立っているようなあそこを。難易度
や体力度は、今回の縦走コースと同等のようだから自分でも登れるだろう。
それにしてもここから見る穂高連峰は厳しい。

(↓中央白っぽい部分が涸沢カール。その左上が奥穂高岳)

P1030340_2

(↓右に槍ヶ岳が見える)

P1030329

P1030331

(↓これが槍ヶ岳)
P1030330

(↓蝶ケ岳ヒュッテ)
P1030335

(↓蝶ケ岳ヒュッテ。左上に黄色のテントが見える。その上が蝶ケ岳山頂)
 
P1030349

蝶ケ岳山頂(標高2,677m)でスケッチをしているうちに体が冷えてきた。
蝶ケ岳ヒュッテに宿泊の受付をすませて、布団の場所を指定された。防寒
の身支度をしてからワンカップを買い、外のベンチで、持参のビーフジャー
キーを肴に一杯やった。

隣のベンチではスケッチをしている男性がいてうれしくなる。その人の連
れと思われる女性が彼を呼んでいる。ブロッケンが見えるらしい。では、と
私も人だかりのする方へ行く。虹のような円形の輪が下のやぶの上にでき
て、輪の中に影が映った。手を振ると影も手を振っている。これは感激だっ
た。


P1030350

P1030354

















 












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