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2014年11月9日 - 2014年11月15日

2014年11月14日 (金)

四年ぶりの南郷岳

 四年前に一度ここには来ているのに、登山口へ向かう林道入口を見つけら
れずに行きつ戻りつしたが、ようやく発見。そこから入っていくと、まもなく林道
になる。車の腹をこすりながら行くと、登山道入口と書かれた標柱があった。
そこに車を置いた。

 ズボンの下にタイツを履いてきたし、厚手のカッターシャツの下に長袖を着
ている。これでは今日の温暖な日和のなかでは暑いのも当然か。上から一人
男性が下りてきたので、ちょっと声をかけてみた。

 何か所か登山口があるようだし、私が置いた車の付近にほかの車が見当た
らなかったので、どこから登ったか尋ねてみたが、よくわからないという。彼は
ザックの中から国土地理院の地図を拡大して持参していたので、私もそれを
覗いたりするが、やはりぴんと来ない。山域には山道を表す破線が一本延び、
それがコースの中ほどと思われるあたりで二本に分かれて分岐を示している。
この分岐点に気がついたかどうか尋ねたが、彼も要領を得ないようだった。

 そこで、どうもこの山は県道からの入口も分かりにくいし、登山コースの要所
に誘導標もないので分かりにくいよね、ということで一致。登山人口は増えて
いるのだから、道迷いを防ぐような標識があればいいよね、という少々身勝手
な希望を抱いた点で一致した。

 どういう事情かわからないが信州から横手市大森町に移ってきたといってい
た。秋田駒や秋田市の太平山にも出かけたり、この近くの山にも出かけてい
るという。別れてから振り返ると、彼のザックに上に光るカラーボールが2、3
個結わえつけられていた。何か音を立てているようにも感じた。あれはなんだ
ろうと、いろいろと考えてみる。

 あれはクマ対策ではないか。クマ除けの鈴みたいにも鳴るし、もし、クマが向
かってきたら、そのカラーボールを道に転がして、クマの関心を自分からそらす
ためのもの・・・でないか。

 山頂の金峰山神社の正面はすでにブルーシートの冬囲いに覆われていた。
裏の広場に回ってみると、この前と同様に鳥海山も見えた。真向いには奥羽の
山々が秋の色を波のように広げていた。遠くに横手の街並み、湯沢方面もわず
かに覗いている。

 下山時、さっきの広場に着いたが、よく注意してみると路がついているような
感じがあったので、笹を分けて入ってみると、それはやはり路で下の方へ延び
ていた。この広場は太平コースや下南郷コースへ至る分岐点でもあったのだっ
た。そちらのコースはあまり人が利用していないふうにみえた。

 信州の彼が広げた地図の分岐はここだったのではないか。太平・下南郷両コ
ースから来れば、この広場が私が登って来たコースとの分岐であることは容易
に気がつくはず。(なぜなら、私が登ってきたコースには車のタイヤ跡があるほ
どの幅員だからすぐわかる) であれば、信州の彼がこの分岐に気がつかなか
ったことから推測すると、彼は私と同じコースを登ってきたのだと思う。だからこ
の広場に分岐があることに、私と同様、気がつかなかったのだろう。そしてもう
一つわかったことはこの広場は最後の駐車場でもあり、参拝者はここまで車で
来れるということだった。

 このように見てみると、「秋田県の山」(山と渓谷社)掲載のコース図もようや
く腑に落ちるものとなった。信州の彼は県道わきのイチョウの木の下に車を置
いてきたというから、登りに2時間近くかかったはずだ。いろいろと推理をめぐら
せた山旅だった。

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