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2015年10月 2日 (金)

滝ノ上温泉口から乳頭山へ(1)

 乳頭山に、これまで岩手・雫石側から登ったことはなかった。山頂
に立つと、雫石滝ノ下方面へ延びる路が見下ろせ、そこを登ってきた
人、下山して行く人の姿を見たことがあり、いつかそのコースを歩き
たいと思っていた。先日、その初めてのコースを登ってきた。

 印象に残ったのはコースがよく整備されていたことと、コース沿い
に白沼という沼があること、コース途中から岩手山や三ツ石山など
裏岩手縦走路の稜線が眺められること、乳頭山からは千沼ケ原湿
原を通って戻る周回コースも選べる、などだった。今日は白沼のあ
るコースを往復した。

 登り始めの山路は、刈り払いが昨日か今朝行われたばかりだった
ようだ。コースの一部必要なところを鎌で払ったという印象で、路傍
には刈り払われたササが残っていた。それでも人手の入った登山
道は、放置されて荒れた路とは違って、安心して行き来できる。あり
がたいことだった。

P1040440

 つい思いが飛んでしまうが、乳頭温泉郷・黒湯からの路の後半の
一部を覆うあの草は刈り払われただろうか。田代岱山荘から孫六
温泉へ至るコースの下山して初めのあたりの“荒れ”はあのままだ
ろうか。

 山歩きが好きだというただそれだけの者にとっては、歩かせてもら
うありがたさをいうことはできても、コースの整備をどこかにお願い
することは心得違いのことと思えて、何も言うことはできない。行政
がやってくれればいいのになあ、とは思うが。そして、そのコース上
で軽い転倒事故があってもそれは、登山者が自分の不注意を恥じ
るくらいしかできないのかもしれない。そんな思いをもつ者にとって、
今日のコースは、先日の松川温泉から三ツ石山へのコースと同じ
くらい人の手が入っていて、地元の人たちの気持ちが感じられてう
れしかった。

 白沼は、モリアオガエルの繁殖地で、岩手県の指定天然記念物
になっている。野球場ひとつの広さくらいだろうか。樹林帯を歩い
てきてこの沼を目にした後しばらくは、水のある風景を心に広げな
がら登りの路を行く。湖畔のダケカンバの白い幹も印象深かった。
まもなくさしかかる坂はマムシ坂だという看板があった。手書きで、
これも温かさを感じさせる。背後には、先日歩いた三ツ石山から
小畚岳へ至るなだらかな高原の稜線がスカイラインを画していた。
右には山頂部に白い粉をまぶしたような岩手山があった。(帰りの
車のラジオで岩手山は今日、初冠雪だったという)

P1040445
(↑白沼)

P1040466

(↑白沼の水面に白く反射する糸のようなものが浮かんでいた)


P1040446

(↑沼の横の路)

P1040450

(初冠雪の岩手山)

 途中、私と同年輩と見える男性が下りてきた。ピストンですか、と
尋ねると「いやあ、昨日、乳頭温泉に泊まって、これから松川温泉
に行きます」という。いま私等が来たコースを滝ノ上温泉口まで下り、
そこの登山口から登って三ツ石山荘手前の分岐を右方面へ下って
いけば松川温泉に出る。ああ、そういうコースのつなぎ方もあった
のだなと思った。山にだいぶ慣れている人のように見えた。

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