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2015年12月27日 - 2016年1月2日

2015年12月28日 (月)

いつも何してる?

   親戚の人と立ち話をした。彼が「いつも何してる」と私に聞いてき
た。はて、何しているんだろう、と胸に手を当てて思い出そうとする
が、答えられるほどのことを何もしていないことに気づく。どこかに
出勤に出て仕事をするようなことはしていない。趣味は時々、たま
にやっている程度で、だから「特別なことはなあんもしてね。適当
にやってればすぐに夜になってしまう」と答えた。

 山に行ってる、などという季節ではないし、かといって読書という
のはどこか気障っぽくて気が引ける。人様に見せられるような絵が
ないのに、スケッチ、と言うのも気恥ずかしい。ブログと言ってしま
えば、URLを聞かれるだろう。結局、何してるんだかわからない人
間に思われても仕方ないことだし、それで自分が困ることでもない。

 ニュースを見聞きし、新聞を読んで、閉塞的な気分になる。原発、
テロ、沖縄、韓国、中国、オリンピック会場、2025年、一党独裁なす
がまま、日月の進む間に着々と言論の自由を狭くするような時代の
雰囲気、誰が言ったのかわからないが「日本病」というのだそうだ。

2015年12月27日 (日)

今年読んだ本(2)

 ★「犠牲のシステム 福島・沖縄」(高橋哲哉) 本の題名は「いった
ん大事故が起きれば、まず地元とその周辺の人々と環境が、そして
放射性物質によって、県境や国境も超えて広大な地域の人々と環
境が犠牲にされる。原発とはそのような犠牲のシステム」との認識
によるもの。沖縄についても同質の関係を指摘する。沖縄と、国や
沖縄以外の“内地”の人たちとの関係のこと。“沖縄人にだけ米軍
基地の負担を押し付けるのではなく全国民で平等に負担しよう」と
真剣に主張する日本人はほとんど皆無だ。それもそのはず。沖縄
に米軍基地を集中させることは、沖縄人を犠牲にすることによって
日本人が負担を逃れる方法であり、まぎれもなく日本人の利益に
なる。(略)現実は正反対の利害関係であって、沖縄人はいつも犠
牲者で日本人はいつも利益を奪取している”(野村浩也の著書から
高橋が引用)。民主主義的に多数決で解決しようとしても、結局は
現状を変えることなど不可能。「むしろ差別を正当化する」ことにな
りかねない。そういうことか。現実のなかにそのような関係が潜ん
でいることを示してくれる本だ。

 昨日、借りてきた本は「わたしの森林研究」(直江将司)、「植物か
らの警告(湯浅浩史)」、「老いの超え方」(吉本隆明)。柳田邦男の
本も読みたい。柳田の夫人は絵本作家で伊勢英子さん。「いせ ひ
でこ」という名で「大きな木のような人」とか「チェロの木」などを出し
ている。この人の水彩画がいい。絵の具を溶いた水で描いた絵、つ
まりみず絵という感じで、樹木や人を描いている。「最初の質問」と
いう絵本は、長田弘の詩に水彩画がついている。長田の詩がいい。
子供の頃なら感じていたはずの六感の喜びや平凡な発見を、大人
生活が長くなって古錆びてきた感性に問いをそっと差し出して、思
い出させてくれる。

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