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2016年3月 7日 (月)

スクラップ

2月29日付けさきがけ紙から

 被災5年の心境(仙台在住漫画家いがらしみきおさんの言葉)

・ あの時、自分のとった行動が正しいと思っている人は、あまりいな
かったでしょう。われわれは、起きたことをただ受け入れるしかなか
ったはずだし、なぜこんなことが起きたのか、今も分からないままで
す。

・ その時は、日本が変わるぐらいの出来事だと思いましたが、事態
が収束し、沈静化するほど、この国は、日常に返っていっただけで
した。私にそれを批判する資格はありません。私もまた何も変えら
れなかった一人だからです。
 しかし、われわれには、日常を取り戻すこと以外に、目指すべき
ものなどないのではないか。

・ われわれは、昔に戻ることはできない。時間を、過去を、この手
でつかむことなどできない。だから、いつも何かを置いていってしま
う。

・ 自分の人生を生き切ること、その覚悟、それが、震災を経て私が
感じたことでした。

・ あの震災がまた起きたら、みんなどうするだろう。(略)また大勢
の人がなくなりたくさんの財産が失われ、悲劇が繰り返されたとし
ても、われわれは日常を取り戻しにいくしかない。何かを乗り越え
るとは、そういうことのような気がします。

 勇ましい言葉でなくてよかったという思いがある。わかるような気
がする。ただ、自分に引き寄せて想像したとき、自分の人生を生き
切る、という潔い認識に至るだろうかとも。その自分の人生とは、
やはり今ある「状況」をまず受け入れることから見えてくるもの、そ
れへの真摯な態度ということだろうか。体験者ゆえの覚悟だとすれ
ば、やわなおれはそのようなときその覚悟を手に入れることができ
るのだろうか。

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